『私のJAZZ紀行・オーストラリア ゴールドコースト』

 オーストラリアはご存知の様に今は(6月)真冬です。シドニーも冬には雪を知らない暖かい所ですが、こちらゴールドコーストは真冬でも、朝晩の気温は摂氏10度を下回りません。そして、昼間は海やプールで遊べます。昼間の気温は摂氏20〜28℃位はありますから。
なんたって、今年の2月は42度で熱中症で何人かの人々が亡くなったそうです。やはり体温よりかなり高いから想像以上につらいと思います。

 ここは、日本でいう「熱海」という感じで完全なリゾート地です。ここへは、オーストラリア中流階級の家族連れもたくさん遊びに来ていますが、サーファーが世界各地から集まるので有名です。
 ところが、そんなリゾートの夜は悲惨です。街中では日本の新婚旅行者は、ほとんど見られません。地元の若者が遊び場ほしさに音楽を求めて、ダンスが出来るピアノバーに集まるのです。しかし、それでもピアノバーは数少ないので、そこでピアノを弾きながら歌っている人達は、かなりなスターです。
 とっても器用にツインピアノ(赤く塗ったグランドピアノが二台その真中にドラムが1台、リズムセクションはドラムだけ)を弾きながら、二人とも昔懐かしい曲を歌うのです。 ビートルズもあり、ABBAもあり1970〜90年代の曲がたくさん飛び出してきます。
 ピアノの蓋の上にはキーボードがあってベース音を左手で弾いています。驚いたのは、そのピアノの上に体格のよいお姉さんたちが、ドレスでお立ち台の如く何人も上がって踊るのです……。私もピアノを弾く身です。可哀想なピアノに同情している間も無く、次の曲のイントロが聴こえた途端……。
 お姉さんたちの短いセーターや上着(世界中の現在共通のファッション)からへそが見えた瞬間、ウワーォ!と大歓声。この曲はまさにあの『Y・M・C・A』だったのです。(懐かしいオールディズ曲がほとんどみたい)
 みんな顔中上気して、ピアノバーの狭いフロアーにぎっしり200人ぐらいの若者が同じ踊りで、勿論同じ振りで(日本では盆踊りが同じ振りだったねぇ)リズミカルに踊るのです。私は圧倒され、熱気に巻かれ、呆然とその光景を見ていることしかできませんでした…。そして何故か、私を踊りに誘ってくれたのは女性でした。(??)

 私の個人的意見は、ここはとっても治安が良いところですが、働く若者の遊ぶところが少ないように感じます。流行もゆったりと流れて、どうやら日本との差が20年ぐらいずれてるし……。ほんとに土産物屋が多すぎるんですよ!(だって熱海だもの、仕方のないことかな。)
 それと、狭い町なのにタクシーのメーターの回るのが日本より早い!物価はリゾート地なのでシドニーよりかなり高い。日本人の建てた高層リゾートマンションは(現在でも建築中が多いが)、誰が買うのか、ガーラガラのまま放置されています。
 ワーキングビザで一年間働きに来ている日本人の若者が一部屋に5〜6人押し込められて、辛い仕事をしています。勿論英語が覚えられればいいのですが……。そんな生活に耐えられないのか、逃げてきたと思われる女の子達が垢まみれで汚れた服を着て仕事を捜していましたが、何処も相手にしてくれていません。そんな日本からの若者達がホームレス同然になっていましたが、これが地元の人々から治安と風紀が乱れると言って、非常に嫌がられていました。

 JAZZにしても、シドニーと違って演奏している店は皆無なのです。だから私のピアノは想像以上に評判が良かったようです。
 実は今回の旅行は、ゴールドコーストにJAZZを広めようとしている人々からのラブコールに対して向かったわけですが、「この地に骨を埋めてくれ!この町の人々のためにジャズバーを開いて、毎晩町民達が暇に任せてカジノに行かないで済むようにして欲しい。今はドレスを着て行かれる様な場所が無いから淋しい・・・。」とお願いされて、店舗まで仲介してくれました。
 町中のお金持ちが集まる目抜き通りの角地で、とってもきれいなお店でした。(勿論、家賃は六本木並みです。)が、しかし・・・・・!・・・???
 あなたならどうします?「百聞は一見にしかず、」一度行ってみますか? 気候は最高に良いところなんですよ。


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