『私とJAZZ』

 私は、スタンダードのJAZZを中心に演奏しています。「JAZZはやっぱりスタンダードだよなー」と思っています。POPSもシャンソンも歌ったりしますが、JAZZの奥の深さには感動の種類が違います。
刹那的で自由なシャンソンや素直な気持ちで歌えるPOPSには、とっても親しみやすさと生活感があるのですが、JAZZは違うのです。どこがどう違うかは、JAZZをよく聴いたことのない人と、実際に歌ったり演奏したことがある人とでは違うと思います。また、ベースやサックスなどを演奏する人と歌手とでは、これまた違う感じ方だと思います。『良いものは良い』のです。

 知らないJAZZの世界に一歩、足を踏み入れた人は、ずるずると、演歌の世界にない不思議な味わいで未知の世界に引きずりこまれ、すっかりハマってしまうのです。こわいですねぇ。
スリルとサスペンスが常に渦巻いています。その中へご一緒に巻かれると、これがまたなんと心地良いことか、うっとりするのです。そして、レベルの高い所(丘)から、下々を見下ろせるのです。すごいですねぇ。

 JAZZのCDをぜひ聴いて下さい。「初めて」はヴォーカルジャズから入って下さい。とても聴きやすく素敵です。勿論、私も『ヘブンスフォー』でCDを出しています。

★新井ゆみのコラムが掲載された新聞(埼玉新聞)

『私のJAZZ BAND ”HEAVENS FOUR” について』

 「ヘブンス・フォー」って、知る人ぞ知るジャズバンドです。細かくあちらこちらで活躍しているバンドなので、ジャズ好きの皆様には、どこかで小耳にはさんだ事があるバンド名だと思うのですが……。

 リーダーはピアノ&ヴォーカルの 新井ゆみ(つまり、私です。)、テナーサックスは25年のキャリア 安藤俊之(私の右腕的存在。)、ベースはこの世界でも長老の域に入ってきた木村博之(元原信夫と♯&♭バンドで活躍。)、ダブルキャストベースの矢田佳延(クラシックよりの正確な音を大切にしているベーシスト。六本木「ピットイン」を中心に活躍。)ドラムスは「青い三角定規」や「ジュディ・オング」「由紀さおり」などのバックバンドで活躍していた宮一佐知生(テンポキープは天才的、特にブラシを使う曲はGOOD!)、ダブルキャストドラムスには野口廸生(歌伴最高!)という構成です。スタンダードジャズを中心に、お客様のよく知る曲を演奏しています。

 ゲストに新井泰男(MC&Vo)を迎えて、最近はさらにコーラス隊「ブルーソックス」も加えて、大人数でにぎやかに演奏を楽しんでおります。

 次回はこの、新井泰男について、詳しくお話ししたいと思います。面白いので、乞う御期待!

『新井泰男』について

 新井泰男をご紹介しましょう。とっても面白いと言われている人です。 私の兄ではありません。夫です。「新井泰男とヘブンスフォー」として私とJAZZの演奏活動をしています。

 私達夫婦は、一緒にステージに立っている時、一緒に仕事をする時には、夫婦であるということを忘れます。 これはどちらが言い出だした事でもなく、お互いに暗黙の了解の基に、お互いを厳しく批判し、反省します。毎日夕飯の時に、2時間もかかって楽しい話、仕事の話など、コミュニケーションを取っています。

 日本のご夫婦って24時間一緒にいても、何にも忙しくないときでも、会話が少ないらしいけど、私は結婚するなら「アメリカ人」と、小さい頃から決めていて、若い頃からアメリカに住んでて、アメリカっぽい考えの「新井泰男」と結婚してしまいました。

 彼は、幼少の頃より、叔父さんに連れられてあちこちのお祭りで、やぐらの上で民謡を(ボーイソプラノで)歌う子供でした。 秩父生まれで中学生の頃まで歌っていたそうです。高校生になって、東京で歌謡曲を歌うようになる前は、叔父さんのバンドでアコーディオンの歌伴をさせられていたそうです。基本的には、幼い頃の彼の体験は、私と似たところがあります。 彼は何年かアメリカで暮らし(ギターを勉強したらしい)、帰国後いろいろな会社を設立してきながら、昔から好きだった音楽が思い切りできて満足だと思います。

 彼のしゃべり、つまりMCは、口から先に生まれて来た長年の「おしゃべり」の甲斐あって、人を笑わす、喜ばせる才能を持ち、彼がステージに立つだけで今では笑いが取れます。不思議です。自分の顔が長いからだろう、と言っていますが……。そんな影に、いつでもネタを研究している彼の姿を知っているのは私だけです。

 面白いネタをいくつかをご披露したいのですが、企業秘密ですので、新井泰男のライブを観においでいただいた時に聴けます。彼のお話が挟まるとJAZZのライブがとっても楽しく演奏も生き生きとしてくるのです。勿論、彼のフアンの方達は彼の歌声とおしゃべりに魅了されるのでしょうねえ、たまに花束が届きますが・・・・。(私にはたまにケーキとか、クッキーが届くのはなぜでしょう?)

 夫婦で長い食事をする時も、ユニオンからプロデビューしたボーカルの女の子たちが時々(週に3日位)一緒に食事をしている時も、彼の面白さは変わりません。いつでも同じ。ポーズを付けないんです。こんな面白い人だから、それだけで結婚して良かったと思うんですよ。世の男性も、もっとユーモラスにセンス良く生きてほしいなあ。

 勿論、すごく怒る事もありますよ。海外遠征での事、ひどい待遇を受け、空港のカウンターに思い切り書類を叩きつけて「何してるんだ!このー」と日本語で怒鳴り、事無きを得たのです。きっとあちらの怠慢な事務がびびったのは、日本には893という団体があるのをご存知で、あの迫力を勘違いしたのだと思います。いつも海外に出掛ける時には、この人と一緒ならいろいろと怖くない、と思っていますし、頼りにしています。実は私自身あんまり怒られた記憶がないので、私は平気なんです。

 さあ、彼の事をもっと知りたい方は、コットンカフェのスケジュールをご覧になって、お出でください。気軽にお話できますよ。

 つづきは、また後のお楽しみに。

★新井泰男のコラムが掲載された新聞(埼玉新聞)
★同じく、新井泰男のコラムが掲載された新聞(埼玉新聞)